生徒の好戦的な言動には闘牛士のごとくかわし、笑顔でカウンター

自分のまわりの生徒や先生から「怒らない先生」として認識されています。

 

まあ、「怒り方を知らないだけ」が正しいと思います。

 

小学校の頃のいじめが原因で、気づけば感情表現が狂って、「ぼくはいじめられていないんだ」感を周りに向けて醸し出すために、ニコニコするようになったのがきっかけだと思ってます。

 

もちろん、人間ですので「怒り」という感情はしっかり備わっていますが、それの発散方法が怒声、大きな声を出す、暴力を振るう、むちゃくちゃ怖い顔になる、そういった出力方法じゃないだけで、別の方法でなんとかやり過ごしているのかも。

 

自覚はしてないけど、ため込みやすい性格らしく、それゆえ「怒らない」という印象が根付いているのでしょう。

 

基本的には怒りの沸点が低いので、みんなが声を荒げて怒るようなことにもニコニコ、ゲラゲラ、ヘラヘラ、ワクワク対応してますが。

 

でも、反抗期の生徒を相手にしていると、プッチ―ンとなることもしばしある。

 

「イライラの感情に任せて思ったことをそのまま口に出す」特性をもった生徒がいます。普段はそれなりに礼儀正しく良い子なのだけど、イライラしちゃうと、ブレーキが効かなくなって、空気を読まずに「それ言っちゃダメでしょ..」となる内容を無意識で言っちゃうような子。

 

その子にこの間、「あぁ話なげぇ」と授業中に言われたときは、正直どうしてやろうかと思いました。

別の授業でも、ぼくの教え方ではわからない内容があって、「うわー教え方ダメだわぁ」と言われました。

 

「話なげぇ」と言われたときは、スルーしました。

でも、ぼくも大人げないので、ニコニコ笑顔+とげのある言葉で攻めました。

 

授業の活動の中で「今年度の自分について自己評価しよう」というのがあって、「成長した点」「改善すべき点」を書くワークシートを課しました。

その子が「改善すべき点ないかなー、ぼく優秀だから(←たまにぼく自身がかける褒め言葉)」と言っていたので、「優秀な人は自分のこと優秀って言わないよ。あと、改善すべき点、悪いけど結構あるよ」と指摘したら黙りました(笑)

 

「教え方ダメだわぁ」の件は、「そりゃそうだ」というのを学術的に知っているから怒りの感情は湧きませんでした。

エキスパートノービス研究からもそうなる仕組みは知っていたし、それに「一斉授業反対派」のぼくがその子の文句に対して頷かないわけがない。

「人それぞれ合う教え方合わない教え方、あるに決まってるじゃない」というスタンスをとってますから。

 

とげのある言葉は多分かけなかったと思う。

90%くらいは肯定したはず。

残り10%は、、うーん、たぶん二言くらいとげのある言葉がけ、笑顔でしてるなぁ。