良い環境、でもぼくはここじゃない
教員って、「この学校に残りたいなぁ」と思えば残留希望を、「ここは合わないから別の学校へ行きたい」のなら異動希望を校長に提出することができる。
毎年12月でしょうか。教員みんなに配られます。
その「希望の書」をもとに校長は人事を動かす。
もちろん教育委員会や他校の校長と会議をして。
(自治体によるんですがね)
新採1年目のぼくも提出しました。
もちろん、「初任1年目で異動」は前代未聞とはいかないまでも、滅多にないことは重々承知している。それでも提出した。
なんなら本日、校長に校長室呼ばれて、「1年目で出るってのはあんまり聞かないけど、何か特別な理由でもあるの?(苦笑)」と質問された。
そりゃそうですね(笑)
尖がり新採ですねこれじゃ。
ぼくは、「最短でこの学校を出て、こういう高校に行きたい」という意思表示は、今からでもしておくのは大事だと思ってますし、先輩教員からもそう教わってます。
なので、
「今のうちに、『異動を確実にするための種』を蒔いておこうと思いまして。」と返事をしました。
「あぁ、なるほどね。わかったわかった。」
とのことでした。
まあ、そういう魂胆です。
1年目でここを出るのは不安でしかないので、
もうちょい身を埋めます。
ただ、いずれは出るつもりでいます。
職場としてはなかなか良い環境なんですけどね。
人も好き。生徒も好き。労働に対する価値観も好き。
ただ、どうしても妙な違和感をぬぐい切れない。
前のブログにも書きましたが、
野球の試合で、バッターボックスに立ったものの、握っているのは細っいソフトボール用のバット。背中からは「かっ飛ばせぇ!」という応援。
「これで打てなくはないけど、でもさ、違うよね?」
みたいなそんな違和感がある。
ぼくは、「集団へのアプローチ」を大事にしています。
そして、その術を学んだのが大学院2年間。
でも、今の勤務校ではその専門性を殺しているような気がする。
生徒数の少ない学校だから仕方ないんですが。
ぼくはやっぱり『学び合い』をベースに
子どもたちの未来を確かなものにしたい。
この暑苦しい気持ちは、4月から燃え続けているよ。
「生徒数が少なくて自分がやりたい教育ができないからやーめた、楽に行こうぜ」という気持ちは一切ないです。
一人一人の生徒と真剣に向き合っています。
「個ー個のアプローチの限界」を横目に。