礼儀は迷惑になりうるよねって話。
この間の大雪で、ぼくは二日ほど学校を休んだ。
もちろん、「休んだ」のではなく、「そもそも学校へ行けなかった」ので、「災害等により勤務が困難のため」ということで、特別休暇扱い。
通勤が難しいと判断した職員は「お休みします」という連絡を管理職にいれるわけだけど、果たしてどれくらいの人が、メール等の「文字」でお休みの連絡をしたのかなとふと思う。
ぼくはなんの迷いもなくCメールで教頭に連絡をした。
教頭からは「了解です。」
という返事がすぐに来た。
でも、大多数の方々が、
電話という手法で連絡をしたんじゃないかな。
単純に電話の方が楽という人もいますし、「こういう連絡は電話じゃないと失礼でしょ!」と礼儀を重んじる方もいるから。
ただ、普段の教頭のバタバタぶりを見ていると、
礼儀云々と声をあげる前に、
電話の方が正直迷惑じゃなかろうか、と思う。
教頭は、いろんなことを同時並行で処理する役職なので、だいぶ忙しいポジションなんですね。そんな方に、同時性を強要する電話は、ぼくにはむしろ気が引けてしまう。「もしもし、おはようございます」から「では気を付けて」までに、2分は余裕でかかるだろう。
なんせ、近年まれに見る大雪だ。
「いやぁ、困りましたねぇこの雪」から始まる
世間話は必至中の必至だ。
電話した側も「お休みします」を言って切るのはなんか申し訳なく感じるし、電話をけられた方も、「そっけなさ」を軽減するためにワンクッション何かしら挟む。
たった一人に2分。
そしてその作業を電話をかけてきた人数分行う。
苦行でしかないでしょう。
「コールセンターのオペレーターじゃないんだぞ!」「他にもやらなければならないことが一杯あるのに!」と、ぼくが教頭なら途中で憤怒する。
非同時性のメールの方が都合がいい。
だって、空いた時間に画面を開き、内容を把握し、
何文字か打って返事をすればいいだけなのだから。
気を遣わなくていい。
いろんな人と同じ話をしなくてもいい。
無駄な駆け引きは不要だ。
目的は「自分はこうしたい」という意思さえ
伝わればいいだけですし。
自分と他人とでは、「時間の価値」が全く違うことは常に念頭に置きたい。
報告とか連絡とか相談とかする上で、重要度に応じて、
どの手段がベターかを考える必要があるよねって話でした。
働き出してまだ「電話は礼儀ですよ!」と
今の職場で言われたことないけど、
もし言われたら、そのときはこう返そう。
「電話は確かに礼儀は良いかもしれないけど、
相手にとっては実は迷惑だったりしますよね。
あと、自分の好感度を下げる結果になりますし。」
てか、
電話=礼儀が良い
という慣習、そもそもなんなんだ。