ぼくの定時退勤のための常套手段
ぼくは基本的に、
17時にはすでに帰る準備ができている。
明日やるべきことをデスクトップ上に貼り付けて(電子メモ機能だね)、ゴミ箱の中身を職員室の隅にある大きなゴミ箱へ投げ入れたら、「お疲れさまでしたー」なんて言って颯爽と帰る。
まあ、でも未だに慣れていないのは、17時過ぎているのに職員室内に教職員が箱詰め状態のときがあって、そんな中一人帰るのはちょっと渋る。
「もしかしてぼくは何か重要なことを忘れてるのかな..」と不安が募るのだ。
今のところ大きな「やらかし」はないから大丈夫なんですが。
そうそう、ぼくが常に17時ちょい過ぎに帰れるのは、「起案すべき書類を、上司にギリギリまで渡さない」という常套手段を多用しているから。
例えば緊急度が低いけど重要な書類があったとして。
学校で出回る、自分(=主務)が書き上げた書類ってのは、基本的には「起案」って言って、回すんですよ。関係職員に見てもらわなければいけないんですね。
見ていただく関係職員はだいたい固定です。
自分が所属する部署の主事あるいは直属の上司、学年主任、教務主任、第一&第二教頭、たまに事務長、そして校長です。
で、まず最初に自分が渡さなければいけない人が、所属している分掌ならそこの主事、係ならそのグループを束ねるリーダー、まあ、そんな感じっす。
例えばだけど、午前の段階で、
「作成したこの書類のチェック、お願いします。」
と渡すとするじゃないですか。
すると、たまにだけど、17時前になって
「あの書類のことだけど,」
と話をぶっこんでくる人がいたりいなかったり。
授業が詰まっていると、
なかなかまとめて目を通す時間がないので
仕方ないんですけね。。
そこで「なんでしょうか」と受け応えると、
だいたいは話が長くなるので、17時を裕に超す。
退勤時間30分前、いや、10分前でも一緒。
そういうときってなぜか他の仕事が後回しにされ、
そこで渡した書類に目が行き、
すぐに「これってさ、」と質問が来てしまう。
ここでも17時を超すんですね。
そういうのを経験してきたのが
1学期と2学期。
「退勤前にこれをされるのはシンプルに嫌だな」と思い、最近は、そういう類の起案物は、退勤の直前に渡すようにしている。
「これお願いします」
と渡した後、机のカバンを持ち上げ、
その数秒後に「お疲れ様でした」と帰る。
呼び止められることが、まあないんですね。
「帰るぞオーラ」を出すと、間違いないみたい。
直接渡すのが難しい場合は、
あえて相手が席を外している間に、
付箋に用件を書いて、置手紙形式。
すると、次の日の空き時間になれば、
「昨日の書類のことだけど、今いい?」
となる。
そんなテクニック。
ぼくもずる賢くなったものだ。
てか、知恵か。