グッバイ コーウォーカー
英語の授業の最後に、
「ちなみにだけど、次回が私との最後の授業だよ」
とALTが生徒に向けて言った。
「あぁ、1学期の中の最後の授業ね」
と思っていたら、
「本当の意味での最後だよ」
と付け足した。
あらま、
どうやら母国アメリカへ帰国するらしい。
ALTの雇用システムは5年がマックスらしく(コロナ期は6年間可)、年度ごとに自身の意志で更新できるみたい。
約2年の勤務だったこちらのALT。
「たったの2年間」とも思わないし、むしろコロナ下でよく続けてこれたなぁと感心するばかりである。帰国は1年以上できていないだろうし、向こうへ戻ったらゆっくり家族と過ごしながら、自分のペースで就活をしてほしい。
優秀だから、すぐに見つかるさ。
そうそう、彼女との出会いは昨年の6月。
コロナの不安がある中で再開した学校。
最初は、自分の英語力が鈍っていたがゆえにうまくコミュニケーションが取れず、お互いに誤解して、気まずくなる「ギクシャク期」があったが、今は話しだすと会話が弾むわ弾むわ。
それに優秀な方なので、
授業準備の負担がだいぶ減っていたなぁと、
この1年を振り返る。
それに毎週話していく中で、
彼女の話しやすさから、
自分の英語力に自信持てた。
自己肯定感の源泉のうちの1人。
さてさて、
最後に会うのは7月中旬。
せっかく築き上げた良い関係が
物理的に心理的に断絶されてしまうので、
ちょっと哀しいかな。