ナンバーワン争いの先

運動会って、「優勝かそれ以外か」に分かれるから、教師としてはあんまり好きじゃないんですよね。

結果次第でイライラする生徒が出てきて、クラスの雰囲気が最悪になり、それをなだめなきゃいけない状況がどうしても出てくるわけでさ。

 

団体戦になると、「誰のせいで負けたか」という犯人捜しのようなものが繰り広げられたりするじゃない。誰も幸せになれないデスマッチだなぁって。

 

ナンバーワンを目指すのは(一部の人には)ハラハラドキドキで楽しいかもしれないけど、なんか考え方が古臭いと思うなぁ。

「みんながスポーツを楽しめる」を目的に置いてないから生じる設計ミスだなぁと運動会シーズン毎回思う。もっとこう、勝負にこだわらなくてもいい、のびのび空間にならないのかしら。

せめて、そういう勝負事が嫌いな生徒が強制参加させられないものになってほしいものです。

 

ぼくの勤務先は特別支援学校なのだけど、一般の学校で繰り広げられるような犯人捜しが行われない。「あいつのせいだ!」という名指しの非難・声が聞こえないんですね。

もちろん負ければ悔しがるのだけど、比較的穏やか。ま、機嫌を悪くする生徒はいるけど、普通校のソレとはきっと違う。

 

彼らは優しいなぁと感心する。

 

 

ぼくはそれこそ小中と、負ければ周りを傷つけながら悔しがる、質の悪い爆弾でしかなかったから、心の底からむしろ「なんでそんな大人な対応とれるの?」彼らに疑問すら抱く。

 

良い発見です。