結果的に日和らなくてよかった
生徒は高校生だし、なんならぼくらと同じ人間なもんで、人間関係でちょっとしたトラブルがあったりなかったり。
お互いに「自分の気持ちを言葉にする」が苦手で、生徒たちだけではどうしても言葉足らずになり、結果的に関係がギクシャクしてしまう。
それでも、「時間が解決してくれるだなぁ」て思う。
今日は朝イチからそんな感じ。
昨日、生徒間でなんかあったのだろう。
朝から落ち着きのない生徒。
もう一人の生徒がやってくると、
「ちゃんとOOした?」
「うん、したってば」
と、普段見ることのない口論が始まった。
取っ組み合いのようなものは起こらない。
ただ、そのあとの授業はもう雰囲気が最悪で、どうしようかと悩んでいた。
ペアワークとか絶対できないくらいの険悪ムード。
お互い顔を合わせない。
早く時間だけが過ぎることを願ってワークシートで時間を稼ぐも、授業終了まで15分ほど残してネタ切れ。
「今こういう状況だけど、どうしようかね?」と、英語で事の発端を説明して、ALTに相談。
「このあとはこんなゲームを考えてたんだけど、できそうにないよね?」と。
「個人的には、ゲームをすると衝突が起きて、雰囲気がさらに悪くなるような気がしててさ。別のワークシートを渡して、退屈ではあるけど継続が得策かなと思う」と伝えました。
するとALTは、
「いや、そのゲームやってみましょ、やってみてダメそうならやめて、チャイムが鳴るまでうまーく雑談しよう」という回答がきた。
「状況の悪化必至だろうなぁ」と渋々その提案を受け入れた。
でもあらびっくり。
そのゲームの時間、
自分が想像していたギスギスは生じなかった。
生徒同士、目を合わせることはなかったけど、なんか絶妙なコミュニケーションをとっていた。
その3時間後の給食では、
いつも通りの関係にもどっていて、
じゃれあっていた。
もしあのとき自分の判断に頼り、日和って「悪くない方向に..」と現状維持に甘んじてたら、まだ彼らはギスギス、いや、1日中最悪の雰囲気のままだったのだろうか。
自分のチキンを救ってくれたALTに感謝。
それにしても、
彼らの人間関係修復力は、高い。
無邪気ってのもあるのかしら。
一般の高校生のこの時期はデリケートで、慎重に処理しなければならないとは聞くけど、心優しい無垢な生徒で救われた。