模範解答的な指導はしない
少人数クラスを受け持っているもんで、誰か一人でも不機嫌になると雰囲気はだいぶ凍てつく。季節外れの凍てつき具合。
生徒は自分の感情をうまく言葉にのせれないから、教師の自分は、その場の温度設定がうまくできないなんてことがザラにある。
その場を取り繕うとして話し合ってもなおも不機嫌なままなんで、そういうときは「おまかせ」設定にする。
「もう好きにしてくれい」と教師の自分がその場を離れるんですね。
本当は仲介役として残り続けるのが模範解答なんでしょうけど、ほら、なんていうの、「それが教師の役目」ていう使命感にぼくらは動かされるじゃない。
でも、いたらいたらで実はあまりよろしくない場面は結構あるもんです。
時間が解決してくれたりするのにねって思うの。
居ない方がいいよ、みたいなさ。
教師は冷蔵庫の中のりんごみたいな感じ。
りんごってエチレンっていう成長ホルモンを出すから、他の野菜や果物を追熟(腐りやすくさせる)しちゃうのよ。
教師もそんな感じ。
一緒にいちゃダメなときがある。
ぼくの場合、「あ、ここは逆に残らない方がいいな」て判断したときはその場を離れ、生徒だけの空間にあえてする。
すると、気づけば仲良くなってるときが多々ある。
特別支援学校特有の文化なんでしょうか。