生徒と仕掛けたい改革

一人の生徒と、学校に内在する「そもそもここがおかしいよね?」という文化とかルールなどを語り合った。

 

「法律では定められていないのに

定期テストなんかも言ってみれば

学校が勝手にやってるもんだからね」

というと目を丸くしながらニヤニヤしていた。

 

「学校にはもっとあるよ、義務じゃないのに勝手に学校側がやってること。」と伝えると、さらにニヤニヤし出した。

わかるよ、そのなんか「パンドラの箱を開けたときの感じのニヤケ」ね。

 

その生徒とは、考え方が合うことがある。

部活動の在り方や教師の働き方、学校文化。

どれもこれも「いや、ズレてるよね」で、

意気投合する。

 

特別支援学校在籍の生徒だから自分で物事を考えられないと思われがちだけど、

そんなことはなくて、それぞれ意思がある。障害の重さに依るけど、少なくとも軽度知的の場合、みんなそれぞれ考えがある。

それを言葉にするのが難しいだけで、じっと聞いてあげると、「ぼくはOOだと思う」としっかり言える。人によっては、しっかり理由も添えて。

 

学校に対する「そもそも論」が顕著に出るから

話していて楽しいですね、ぼくは。

 

その生徒には学校の変えたい部分がいくつかあるらしい。

 

そのうち自分が協力できそうなものが何個かあったので、フォローに回りたいと思う。仲間が見つかったーて感じ。だってそのうちの一つは、部活動の在り方。

 

1つの部活動しかないから、基本、生徒は好き嫌い関係なくそこに強制入部。

その競技だけをやるという、なんとも面白みのない部活。

 

いっそのことその競技に拘らずに、なんでもできる「スポーツクラブ」に変えてしまえばいいのに、とぼくは2年前から思っていたし、なんなら昨年度の顧問会議でもそう伝えた。

 

「生徒の実態に合ってないんで、早急に運営方法を変えるべきです。生徒のモチベーションダウンも時間の問題ですよ。」と。

そういったけど、やんわり却下された。

 

で、現に、生徒のモチベーションがダウンしてる。

 

小手先の運営じゃなくて、根本的なところを変えないと意味がないのは端から知っていた。

 

「生徒たちが、『今日はこのスポーツをやろう』と話し合って運営される自立的な部活の方が、いろんな面で良いに決まっている」

「教師は見守り、時には参加する」

 

この運営の方が理想的だと思う、今の学校において。

 

なんか仕掛けられたらいいなぁ。