乖離しているからやめるという決断

昨日から来週火曜日まで、6日間の連休予定だったのですが、いろいろと日程が変わりまして、今週は月火水と休みを頂いて、昨日の祝日を挟んで、今日、久々の勤務。

 

先週は外部研修や年休を使って週の後半から学校に居なかったので、だいたい8日ぶりに学校の中に入った。

 

もうこの時期になると、みなさん特休を使って連休を作るので、今日学校にいたのは、事務の方々を抜いてたったの4人だけ。

 

しばらく学校を離れていたので、

机上にはそこそこ書類が乗っかってました。

 

朝はそれらの処理や休暇整理簿の見直し、月~水にやる予定だった業務をしていたら、あっという間に10時になってました。そこから、所属分掌で割り当てられた重めの業務を頭を抱えながらやって、キリのいいところまで行ったので、「今日はもう帰ろうかしら」と午後に特休を入れた。

 

のんびりとした日でした。

 

そういえば今日の帰り間際、2学期以降の時間割作成のため、管理職と考査の在り方について雑談をした。

 

ぼくの方から、「例年だと休み明けテスト実施してるんですが、どうしましょう、やりますか?」と尋ねました。

というのも、その管理職の先生は、勤務先のテストの在り方に、4月当初から疑問をもっている印象があったからです。

9月以降の時間割作成前に意見が聞けたらと思いました。

 

知的ではなく身体にだけ障害のある生徒、いわゆる「(普通教育に)準ずる教育課程の生徒」に対して期末考査を課すのはわかるが、知的障害のある子にも、準ずる教育課程の子に合わせて重めの考査を課すのは、ちょっと違うよねなんていう話になりました。

 

テストの「目的」を考えると、

いろんな面で乖離してるという

意見を聞けた。

 

ぼく自身、テスト不要論者というのもありますが、3年前にこの勤務先にきて、知的障害の生徒も期末考査を受けると知ったときは、「やる意味あるのかな」と思った身です。ただ、年月が経つにつれて、疑問を覚えなくなったり、なんなら期末考査に合わせた時間割を作ると、授業をしなくてもいいコマが生まれ、総体的にラッキーなんて思っていたから、現状維持に気持ちが向いていたところでした。

 

でも現状、昔から「みんなで」受ける「重大そうな」試験を受けることが苦手な生徒がいます。プレッシャーに感じて、テスト期間だけ学校に来ない生徒もいたりするんですね。それに、そもそも登校が安定していない生徒が未受験の場合、そのテストは各教科の先生に依るんですが、放課後に実施という対策をとる先生もいました。

 

そもそもこの子たちは、テストの点数で成績をつける必要はないことを考えると、この期末考査の存在意義がわからない。

 

この子たちの将来を見据えると、勉強は二の次で、コミュニケーションとか出席(参加)率の方が優先度が高い。カリキュラム上、数学とか英語のお勉強はしてますけど、生活面での指導が大事であることを考えると、この子らにとって期末考査って重要度が低いなぁと。もちろん、生きていく上での最低限の知恵とかは、その教科で教える必要はありますが。

 

そんなこんなで、2学期以降、期末考査廃止の動きがありそうですね。準ずる教育課程の子はこれまで通り考査はありますが、それ以外の子は、重い雰囲気のテストからは解放されるかもしれない。

 

生徒のモチベが下がったり、期間限定の不登校が出ちゃうくらいなら、廃止でいいっすね。今、ものすごく良い調子の生徒が、テストの存在でペースを乱されるのを黙って見ていられないしね。

 

それにテスト期間で減るコマ数も、

テストの問題作成、印刷、会場準備に

かかる時間を考慮すると、

そこに甘い蜜は全然ないことを改めて知る。

 

生徒と教師、

お互いにwin win。

それでいい。

 

従来踏襲をこうやって「やめよう」と決断できる管理職、あっぱれ。