教員のフライデーハイが気に入らない
昨日は、2日前に急遽、所属しているある委員会の会議を開くことになって、放課後に会議室に招集された。管理職も参加されていた。
管理職が出られるということはそこそこ重大な内容なんだろうけど、委員メンバーであるぼくは一言も喋ることなく1時間10分の間、席に座っていた。
ガッツリ定時を過ぎていた。
話している内容はだいたいわかるし、発言を求められたら全然できるものだった。でも、ぼく以外の委員も、発言を求められることもなければ、発言する隙もなく、ただ、その時間を持て余していた。
管理職と委員会の主務者が議論をするだけの時間。
いろいろと言いたいことはあるけど、厳選して言えば、「委員全員を集めて会議する段階には到底及んでいなかった」こと。時期尚早もいいところでした。
会議の進み具合も、「重要度が低いディテール」に躊躇しているというか、「ああいえばこういう」状態で、スパッと決断できずにズルズル引きずってる時間が長かった。長すぎた。
途中から「これって会議ごっこしてるのかな?」という錯覚さえ覚えた。
終始イライラしていたけど、温厚なキャラは保ちたいから、いろんな感情をグッと堪えて、頭を上下に振って頷いてみたり、資料を一生懸命読んでるフリをして会議に参加してるアピールはした。でも、それが精一杯でしたね。
どうせ最終的に管理職が決める事案なんだから、中途半端に意見交換会みたいな形式をとらなくてもいいのにね。そこはリーダーシップを発揮して、ズバッと「これはこのままで」「これはやめてこうしよう」と言ってほしかった。振り回されている主務者が気の毒で仕方なかった。
ふと思ったのは、職場の団塊世代の先生方で、プライベートで本を読んでる人はどのくらいいるのかなと思いました。
園芸とか料理とかの趣味本ではなくて、仕事に関する内容の本。
ベタだけど、働き方改革に関する本でもいい。
組織開発系でもいい。集団マネジメント系もおけ。ギリギリ自己啓発も大丈夫。
でも、できれば学級経営や授業テクニックとかのTHE学校本はカウントしたくない。
あと、自分にとってのバイブル本をすらすら言える人っているのかなとかも思う。
管理職を含め、
1割もいない気がする。
たぶん、「仮に読んでいたら、こういう働き方にはきっとならないよな」と心のどこかで思っている自分がいるからだと思う。辛辣なこと書いてて申し訳ないけど。
憶測で物事をとらえるのは野暮だし真相は知りたいから、どこかのタイミングで不意に聞いてみるのもありかもしれないっすね。
ただ、思い切って聞いてみたときですよね。
パッと出ないでその場で思いついたような本を言い出したら、雰囲気とか表情でわかるじゃない。あ、その場しのぎだって。
ないならないで、「特にない」でいいのに、考えあぐねる様子を見せつけられたときは心が痛くなるから、一種の心理的冒険になりそうです。
会議を終え職員室に戻り、帰る支度をしながら職員室を見回したら、7割近くの先生方が残っていた。せっせと仕事をしながら談笑していた。
定時から30分経過。
「あ、みんなフライデーハイだ」
と少し不気味さを覚えた。
まだまだ働くぞ感がそこにはあった。
金曜だからこそ早く帰るといいのに。
でも金曜だからこそ残りたくなるのかしら。
3連休前だしね。