茜空と鍵当番
小さい学校だからなのか、特別支援学校の慣習だからなのか鍵当番が月1で回ってくる。
20分程度で回り切れるし、3年目なんで通算20回はやってるので慣れてはいるのだけど、当番が回ってくるたびに一応は緊張する。毎回気を引き締めて戸締まりをチェックしているので、大丈夫だとは思うのですが。
そんな今日は鍵当番。
回っている最中に、赴任から昨年度までの、いろんな思い出が込み上げてきた。
この空き教室はよく先生たちの溜まり場にして、いろいろとバカ話してたなぁ。
あ、そういえば異動したあの先生、元気にやってるかな。
あの頃は本当に楽しかったなぁ。
ここは去年自分が担当した卒業生の教室。
だいぶ変わったなぁ。
そんなことばかり考えていたら、
無茶苦茶切ない気持ちになりました。
オレンジの夕日が
余計にそういう寂しい思いを加速させた。
エモいってこういうことだよなぁって。
「あの頃はよかった」と感傷的に思わせる季節ってなぜだか決まってこの時期の秋。
茜空と肌寒さと、微妙な薄暗さがそうさせるのかしら。
あのなんともいえない気持ちが好きになれない。