緩急差は外の世界を知ったときに

勤務校の職員の年齢比率は、小学校のときの社会の教科書で見たような人口のグラフ、いわゆるツボ型状態。

 

おまけに子どもの減少。

それに伴い人数削減により、むしろツボ型風のキノコ型状態。

 

そのせいか知らないけど、若手にしわ寄せがきているように感じる。

大きな仕事を任されている印象。

 

ぼくは学校の三大行事のうちの一つの主務者。

2年目の同僚は修学旅行主務者。

 

言われてみれば確かにな、と。

 

今日、中堅の先生と話しているときに、

「最近どう?忙しい?」と聞かれたのが、

そういうのに気付いたきっかけ。

 

「ぼちぼちですね」と答えたけど、

「ならよかった。3年目の人にこんな大きな行事の主務者任せるって、普通ありえないけどね」と自分の状況を同情してくれた。

 

あぁ、なるほど。

 

見る人によっては非常識に映るのか。

 

ぼくはそこまで苦に感じていなかったし、初任校がここで他を知らないから、「若手ってこういうもんだよね」と勝手に思っていた。

 

でも、中・大規模の学校だと、若手は先輩教員の働きぶりを見て、自分がそれなりの年齢になったら主務者に、みたいなのが通例らしいですね。

 

徒弟制度と言っちゃうと大それた発言になるけど、でも、親方の背中を見て、一緒にやって、独り立ち、がスタンダード。

 

親方の姿をほとんどみることなく、「去年、(異動した)あの先生はこんな感じでやってたよなぁ」「昨年度以降のデータ漁って、うまーく書類作ってみるか」と、見よう見まねで進めている現状。

で、いろいろと起案して、管理職から「OOも別で作成しておいて」と言われたらその通りに動く。

 

そんな感じ。

 

まあ、でも小学校の先生だと、3年目でもOO主任を3つかけもち+修学旅行主務者とかザラにありますもねん。大学院の時の同期がそうですし。

小学校の業務量がどんなもんかわからないけど、でも、あの悪名高い小学校だからきっと忙しいに違いない。

「私もそうだったから」という悪しき文化が蔓延っているイメージ。

 

 

無知のまま動いてれば、自分が高いハードルを飛んで走ってたということを、別の世界に行ってから気づく。で、「あら、外の世界って楽じゃない」という緩急差に良い意味で驚かされることもしばしある。もちろん逆も然り。

 

そういうもんだとプラスに捉えながら、何事もなく自分が担当している行事を終わらせたい。