寝るための場所として学校を提供するのもアリ

時代が時代だからか、それともそういう家庭環境で育っているからか、はたまたそういう体質だからか、寝不足のまま学校にくる生徒がいる。

または朝にようやく眠気がきて、そこから寝るため、昼頃登校する場合も。

 

本人曰く、最近はずーっと2,3時間程度しか寝れていないという。

 

睡眠時間が短いため、情緒不安定。

ハイになっている時間帯もあれば、ものすごくダルそうにしているとき、攻撃的になるとき、涙を流しながら話すこともしばしば。

 

この間は遅刻せずに登校する代わりに、一睡もしないで学校に来た。

 

1限目が終わる頃に、

「眠い」と訴えてきたので、

「保健室で寝たら?」と提案。

 

「20分寝るだけでもだいぶ違うよ」と。

 

授業担当者や養護教諭に話をつけておき、寝かせた。

 

20分後に保健室に迎えにいき、「起きてー授業行くよー」と起こしに行くと、ものすごく気持ちよさそうに起きてくれた。

 

「くはぁぁ」と、もう本当にすっきりした様子。

 

ここ最近見ていない、

純粋なすっきりした、そして澄んだ顔。

 

ああ、この生徒は家で一生懸命に寝ようとしない方がいいな。

無理に寝ようとするのは良くないといいますし。

 

とりあえずは、「寝に来る場所」として学校という施設を提供するのも悪くないなと思ってみたり。

遅刻とか欠席を減らすためには、少なくともその生徒には有効だよなと思う。

 

「夜に寝て、朝には起きなきゃいけない」という大きなストレスから解放するのも大事な措置。もちろん規則正しい生活を送るに越したことはないのだけど、とりあえずは今できる措置として、むちゃくちゃマッチしていると思う。

 

そのくらいの緩さがあってもいいと思う。

 

特別支援学校だからわりとそういうところは寛容。

 

他の校種はどうなんだろうね。

 

治しようがない、あるいは治るのに時間がかかるものでも、根性論とか本人に無理させる措置でもとるのかしら。