あの子を変えたい

語り直しをしてみた。

 

と言っても、「一旦、聞いて」とか「大事な話があるんだ」みたいな、神妙な感じで話を切り出したわけではなく、いつもよりちょっと真剣に最初に語っただけ。

 

話した内容は覚えていない。

 

きっと、そのとき生徒たちに対して思っていたことを伝えただけだと思う。

 

全員達成はしなかったけど(当たり前か、簡単にさせないようにしているから)、生徒は比較的、少なくとも昨日よりかは動けていた。

 

各クラスに、「この生徒を変えたい」という子が必ず一人いる。

 

授業中、大半をボーっと過ごしていて、自律的に学習できるわけではないので、きっと学習内容についていけていない。

それでいて人に頼ろうとしない。

他のクラスメイトが近寄って教えても、最初は頑張るのだけど、おそらくどこかのタイミングで「あとは自分でやる」と言うのだろう。そのクラスメイトは別の人のとこへ行く。

で、またボーっとし始め、結局時間内に終わらない。

 

この子を変えたいと思う自分。

でも、自分じゃないんだろうな、変えるのは。

もどかしいもんで。

 

どうか周りの子であってほしい。

周りの子がその子を変えるように働きかけてほしい。

 

そうなるように自分はどういう声掛けができるだろうか。

なんて考える日々。