利害関係のない人が議論をまとめる
利害関係のある人と議論すると、
お互いに針でつつき合い、どちらも攻撃的になる。
気分が荒ぶる。
なんなら、精神的に傷つく。
たとえば、
「自分はこう思ったので、このようにスケジュールを組みました。」
という人と、
「そのスケジュールは、個人的に気に入らない」
という内容で激しい議論があったとします。
細かい設定の説明をここでは省くけど、
まあ、どちらも正しいっす。
前者の「こう思った」の裏側には、いろんな配慮・制限があるかもしれない。それらを考慮した上で苦労して作り上げたスケジュールの可能性があるわけで。
そのスケジュールを絞り出すのに、
数十時間もかけたとかさ。
その背景を無視して、頭ごなしに、
「ちょっと指摘いいですか」
と来られると、たまったもんじゃない。
一方で、
後者の「気に入らない。」は、
私的な欲が働いているかもしれないけど、
こちらもこちらできっと言い分がある。
このスケジュールを修正して、
もっと効率の良い(みんなのための)働き方があると考えての発言だったりするわけで。
だから、両者は間違っていない。
その議論を公平に判断するのは、
両者のどちらかでなければ、
どちらかの味方でもない。
利害関係のない誰か。
先入観や偏見がない人ではない。
だって、例えば同じ組織に所属していたら、
絶対そういうのは生まれますもん。
だから、その件(議論の内容)に関しては
利害関係のない誰かなのかなって、
働きながら思うし、なんならそう教えられたし、
もっと言えば、その場を見せてもらったり。
その人は、混沌としていた議論を
丸く収めていた。
お互いの言い分をしっかり聞いて、
折衷案を出す。
で、お互いが「それなら。」となる。
ああ、この人、この議論をまとめた。
すげえやなんて思う。
どんどん人生の先輩が増えていくそんな感じ。