すべては正論on正論
ぼくの労働開始時刻は勤務先の大多数の人とそもそも違うから、たまに、「いや、今この時間に(タイミングで)それ言う?」というような業務内容をふっかけてくる教員がいる。
定時17時ぴったしに絶対帰るために、その日の流れを荒くではあるが計画・計算しながら過ごしている自分としては、上に書いた「そういう人」を「ひどくお粗末だなぁ」と思ってしまう。
毎日、学校には遅くとも6時45分には来ていて、解錠、職員室の窓を開けて空気清浄、ポットの湯沸かし、シュレッダーのペーパーカスを空にする作業等をして、7時前には仕事を開始している。
急務な仕事がなければ朝から読書とか勉強に勤しむし、何かしらあればもう朝からグワーとやってしまう。
別にこのスタイルを教員みんなに強要するつもりは1mmもない。
「ぼくが6時台に学校にいる」ことを知った先生みんな、必ず目を丸くして驚かれていることから察するに、この働き方に若干の異常性があることくらいなんとなくわかる。
早い時間に勤務するきっかけになったのは、「渋滞を避けたかったから」という理由で、別に好きでこうしているわけではないですし。2年続けた結果が習慣となって今に至るだけで。
経緯はこう。
大学院1年生で今の自治体に合格。
名簿登載延長制度をつかって、1年待ってもらった。
大学院2年生の冬に、「それでは手始めに、正式な採用手続きをするために必要なものを書いてもらおうか」ということで、家族構成とか住所の記入を命ぜられた書類が自治体から郵送された。
そこには、「R2年度4月 居住先」という欄があって、要は「4月から働くときの住所はどのあたり?」というもの。
縁もゆかりもない自治体なんで、当然実家もなければ、どこに住むかなんて白紙状態。
「なるほど、ここに居住予定先を書いておけば、自治体の方も少しは通勤時間を考慮してくれるってことね」と合点。
急いで数か月後に住むアパートを決め、仮契約までしてきた。
「まあ、遠くても片道30分程度だろう」と高を括っていたら、まさかの片道1時間以上の現在の勤務先。
新採1年目の洗礼でした。
7時前に家を出たら、通勤ラッシュで学校には8:10分頃に到着。
なるほど、もう少し早めよう。
秋くらいから、6:30に家をでた。それでも渋滞はあるので到着するのは7時30分。
渋滞をひどく鬱陶しく思うようになり、
その年の冬には6:00に家を出るようにした。
あらびっくり、渋滞がなく、道路はガラガラ。
学校にも20分短縮の片道40分通勤。
誰もいない学校は静かで仕事が捗るし、こりゃいいなぁ、というのが源流。
話はもどって。
朝からこっちは働いてるんだから、こちらの働き方にも少しは目を向けてくれよなと思うわけであります。真似をしろという意味ではなくて、「17時以降も働く」という前提で仕事を振ってくるなという意味です。
「定時退勤」という全く間違いのない働き方をしているのに、17時以降も働かなくてはいけなくなるような仕事の割り振りをしてくる人を見ると、シンプルに頭が悪いのかなと思ってしまう。
たとえ正論を振りかざしてきても、根本が間違っているし、「そういう基本的なところガバガバですよね」というのが念頭に置いてあるから、馬耳東風になる。
正論は正論の上に成り立つ
自戒の意味を込めて、自分の生活を見直してみよう。