あえて弱点を置く

最終的に教育の話に落とすから

ちょっと読んでみてよ。

 

野球を小中と約6年間やってきた身として言わせてもらえば、サードからファーストに送球するとき、悪送球をしがちなんですね。

32m53cmという微妙な遠距離が、

「力強く、遠くに投げなきゃ」

という思いがそうさせるんです。

 

指から離れた球はファーストの頭上を通り越して、

生垣やフェンスにぶつかりがち。

 

小学校野球では、定番です。

なんなら中学校でも。

 

 

で、ですよ。

 

ファーストって基本的には

メンバーの中でも高身長な子が

選ばれやすいんです。

 

なんでかっていうと、比較的足が長いので、難しいショートバウンドがきても、その足を伸ばしてうまく腕を掬い上げれば取れちゃうんですね。

それにさきほど書いた、頭上悪送球。

あれも高身長のおかげで、ジャンプさえすれば取れることもしばしば。

 

そういう観点から考えれば、サード選手は、「ファーストならぼくの悪送球をフォローしてくれる」という信頼があるんですね、オブラートに包んで言えば。

 

ストレートに言えば、

甘えがあるんですね。

心のどこかで頼りまくってるんです。

 

ぼくの個人的な意見としては、「ファーストは最初っから背の小さい子に任せれば?」なんですね。なんなら、平均よりちょっと下手な子が適任かと。

サードの子に、そういう環境に慣れさせておけば、「あ、俺が悪送球をかましたら、終わりなのか」という緊張感が常にあり、その環境に慣れていく。

つまるところ、「ナイスな送球」しか投げなくなり、

最終的にはどんな状況でも良い球しか投げれなくなるんじゃないかという逆説ですね。

 

「守備能力は平均よりちょい下」でも、胸元や良い感じのワンバウンドの送球は確実に取れる、そんな最低限の能力がある子が条件ですけど。

 

 

サッカーも同じ。

サッカーは詳しくないけど語らせて。

確実に止めるキーパーを置くより、

「ゴール前15mから放たれるボールは一切止めれないへっぽこなキーパー」を置いた方が、残り10人のそれぞれの能力を引き出せるんじゃないかって思うんですよ。

死守率とか得点率とか、結果的に上がるような気がするんです。

「俺らがなんとかしないと」て。

 

教育も一緒で、

先生という存在が

子どもたちの拠り所になっている。

 

頼るのは良いんですけど、

「なんかあっても先生がいる」

という、ちょっと言語化が難しい類の依存がそこにはある。

責任とはまたちょっと違うような何か。

今日はもう時間がないから掘り下げないけど。

 

そうじゃなくて、「自分ら(子どもたち)一人一人がなんとかしないと」という枯渇感が子どもに芽生えてほしい。

 

そういう考えがぼくの教育観。

 

補助輪をいつまでもガチャガチャ鳴らしてるような子(または集団)じゃなくて、早い段階で補助輪は卒業して、2輪でチャリを走らせて欲しい。

「この子には補助輪がまだ必要なの」と、まだその補助輪を外してもいないのに勝手に決めつけるような過保護教師にはなりたくないなぁって。