「気軽に言ってね」は使われないクーポンと同じ

学校によると思いますが、

ぼくのトコは鍵当番が月1で回ってきます。

 

放課後、学校の戸締りをマスターキーを使って1人で行う、責任があり、かつ多少体力がいる、そんな当番。

 

てっきり教頭か用務員の方がやるものだと思っていたので、それを知ったときマジか!となりました。

 

慣れれば楽なんでしょうけど。

 

 

そういえばぼくの勤務校には、ぼくと年齢がほぼ同じ初任者がいます。まあ、2つくらい年下ですけどね。ぼくよりピチピチの新卒です。

 

事務職枠で採用されていますが、その事務職は、言ってみたら学校では唯一無二のポジションです。

教採対策してると必ず出てくる役職なので、名前は知っているものの、「まさかお目にかかることになるとは!」と、春先少しだけ驚いたことを思い出す。

 

本来は、学校が本格的に始まる前に、集中的に行われる研修があるのだけど、コロナのせいでそれがバッサリカット。

その研修を終えてないので、業務をスムーズにこなせるわけがありません。

外部から指導教員は来るのだけど、たったの週1。決まりなのでしょうがないのですが…

 

ぼくの場合、専属の付きっきり指導教員、教科担当教員もいるので、毎日新しいことを教えてもらいながらぼくはグングンと成長していってます、きっと。

 

でもその子は、その役職の専門コーチが常に隣にいるわけではないので、不安でいっぱいだと思われます。

だって、見落としがあると、その子の責任になりますから。

 

結構特殊な事務職なので、学校現場の先生方も補助はできても、全面的に助けることは難しい。

 

初現場で、しかもこんな状況なので、学校が本格的に始まる1週間くらい前から慌ただしくしていました。イレギュラーなコロナ対策もあってそれはそれはもう。。

 

以前、ブログにも書きましたが、

この間1人の先輩教員と世間話してたんですよね。

 

そしたらその子の話になって、

めちゃくちゃ大変そうにしてることを、そのときに初めて知りました。

 

それまでは、「あの子きっと忙しいんだろうなぁ」程度に思っていましたが、その先輩と話していくうちに、「いや、それめちゃくちゃ忙しいやん!メンタル大丈夫かな…」 と心配になりました。

 

そして今日。

その子が鍵当番の日でした。

それなら、、ということで、

「来週、ぼく鍵当番なんで、一緒に回ってもいいですかぁ?確認がてら!」

ということで、その子と一緒に回りました。

 

と言っても、4月の段階で一度、指導教員と鍵当番は練習してるのでバッチリなんですけどね(笑)

 

普段明るい方なので顔に本心は出しません。でも2人で話せば本心を知れるのかなと思い、鍵当番同伴を提案。

潜入捜査的なね。

 

お互いに、

「仕事慣れました〜?」

「あの先生クセありますよね!」

「ここの鍵かけ忘れやすいですよ!」

なんて話しながら、

さりげなく、

「どうですか業務は!」と聞いてみる。

反応的には、「キツいけど、まだイケる!」ようでした。

 

良かった。

 

「〇〇さんの業務はぼくの専門外ですが、助けが必要なとき気軽に声かけて下さい、何でもやりますよー」

と付け加えておいた。

 

まあ、この手の助け舟は決まって利用されることなく、どこかへ流れていく。

使わないままどこかへ消えるクーポンと一緒なんですよね。

 

だから、定期的にその子とはコミュニケーションを取ろうと思った。

で、必要に応じて動こうかなと。

 

その子以外にも、他の教員にも手を差しのべたいなぁ。無理のない程度に、ね。

 

「その方がいいよ」「君は良い子だね」と自分の中のナニカが言ってくる。