未来予想図

院に進学してから、THE読書家とかに比べちゃうとかなり少ないんですけど
週1、2冊のペースで、主に教育関係の本を読むようになりました。


大学院入ってから、
授業やセミナー、学会などで
「これからの教育はこうなりますよ」
とか
「30年後の日本の教育は…」
とか
「一斉授業なんて時代遅れ」
などなど、いろんな教授が 、
無意識に はぁ〜 と良い意味でため息をつかせるような教育未来予想図を、ぼくの目の前で広げてくれます。

冒頭にもあったように、
ぼくは4月から本を読むようになりました。
おそらく今に至るまで、ざっと15〜20冊ほど読んでます。
だいたいの本に、教授陣がしてくださったような「今後の教育の課題や行方」、つまり教育の未来予想図が描かれていました。

今まで何を読んできたか、さきほど不意にちょっと振り返ってみました。
というのも、ぼくは
本の題名にインパクトがあったり、ペラペラ数ページめくってみて自分にとって読みやすいなぁと思ったものを毎回読むようにしていて、いつ出版されたかなどあまり気にしないで読み漁っているからです。

振り返ってみました。




鳥肌が立つほど驚愕してしまいました。


そのほとんどの本が、
どれも、




「1992年◯月◯日 1版1刷」


と、古いものばかりでした。

中には40年近く前に発行された本を読んでいました。

こんなに昔から著者たちは「今」を含めた教育の未来を予言してたのに、あたりを見渡せばちっとも当時の教育と変わってないじゃないか…!
と、愕然としました。

ちっとも、はちょっと言い過ぎました。

私のゼミの先生が生み出した(かなり前からあるものです)『学び合い』は、未来の教育に対応しています。
昔から、『学び合い』を実践されていましたし、大学院で学び、巣立った現職院生をはじめとする多くの教え子が全国にいます。
そしてその教え子から別の人へ伝授している(はずです)。

それでも『学び合い』実践者は、全国の教員のうちの10%、いやそれすら満たない数だそうです。

でも、先生の本は全国のどの本屋さんに行ってもあるので、確実に、広がってはいます。
訂正しますと、日本の教育は、「変わりつつ」あるのだと思います。

それにしても、おそらく多くの人が未来予想図を昔から描いていて、声に出して呼びかけていたはずなのに
なぜここまで大変化が起こっていないのか。
40年前から現状の教育に警笛を鳴らしていたのに、40年も経ったのに、形は変わっていてもベースは変わっていない。
いや、40年なんてもんじゃなくて、西洋教育史にまで遡れば、もっともっと前から警笛を鳴らしていたと思います。
日本の教育は、この先大丈夫なのだろうか…。


と、未来の子どもたちが心配しないような教育を、教師になってから、いや、学生のうちからしていきたい。

と熱く語ってみました。