友達づくりが遅いわけ

ぼくは、友達が出来始めるのが、比較的遅い。

これは高校生の頃からだ。
小学生は天真爛漫なわけで、友達づくりは苦労しなかった。
「俺ら今日から友達なっ!」
で出来ちゃうし。

中学校では、その小学校で作った友達がそのまま一緒にエスカレーター形式で進学してくれたので、ちょちょいのちょいで、他校出身の子とも友達になれた。

しかし、高校へ上がると、そうはいかなかった。周りに知り合いが少なかったため、友達づくりには苦労した。
四月いっぱいは教室のど真ん中で一人ポツリと母親の弁当を心細く楽しんでいた。
「あぁ、グループを作ってる周りの人たちが俺のこと見てるなぁ」
と視線を感じながら、ただただ弁当の味だけを楽しんでいた。
悲しすぎて、みんなにバレないようにトイレにどうやって弁当を持っていき食べようかなと本気で計画を立てていたのは、言わずもがな。

でも友達というか気軽に話しかけれる人が出来始めたのは5月に入ってからな気がする。
そこからだんだん友達は作れた。

学部生の頃を振り返ってみよう。
高校の頃ほど苦労はしなかった。が、
友達が出来始めたのは入学してから1、2ヶ月後。

院生、つまり半年前を振り返ってみる。
うん、やはり、友達が出来始めたのは、
入学してから1、2ヶ月後。



そこで自己分析してみた。メタ認知とでも言うんでしょうか?

何がぼくをこうさせているのか。

すると、わかったことがあった。
初対面の人との、
「初めまして」「名前は?」「出身は?」などの、あのぎこちない会話が嫌いなのかもしれない。
仕事とかなら全然問題ないのだけれど、
これから関わりが多くなる人(友達予定者)とは、ソレが苦手なのだ。おそらく、高校生の頃から。

その契約みたいなのがないと、次のステージに行けないのだけど、ぼくはずっと拒んできていた。

なんだろう、自分ではない他の人達が交わしているソレを見たとき、高校入学したてのぼくにはかなりインパクトがあったのかもしれない。

「なんとなく気味が悪い」

と。
自分の周りのみんながそれやっていたもんだから、なんか奇妙な世界に来たなぁと思ってしまう。今でも。

だから、ワン、ツーテンポ時差があってから初めてぼくは
「そういえばよろしくね」
をする。

まぁ、結局は友達になるわけだから、
周りより遅くてもいいのかなぁって
思ってたし、これからも思い続けるんだろうな。