部活動は恋愛プラットホーム
中学校・高校は、部活に明け暮れるってほどまで
部活一筋というか溺愛はしていなかったけど、
なんとなく楽しかった。
監督・コーチに支配された部活動ではあったけど。
(当時)好きなスポーツをできたこともあったけど、
恋愛にもつながっていたからだと思う。
恋愛というか、まあ、女性とキャッキャッできた
が、正解でしょうかね。
中学校のときですかね。
夕暮れになるとどの部活もだいたい終わり、
いろんな部活と鉢合わせする。
陸上部、テニス部、サッカー部..
その中に、当時好きだった子(厳密にいえば両想い)が混ざっていて、
その子を囲んでる他の女子部員が
「ほら~声かけなって!」
とぼくに聞こえるようにその子を冷かすというのが
日々のルーティンのようなものだった。
思春期だからクールぶって聞こえないふりして
その場を去っては、その子を弄んでいた(?)。
とは言っても、
内心、「恥ずかしいし俺の方からアプローチかけられないから
もっと向こうからグイグイ来いよ!」
なんて思っていた。
弄んでいたのはその子含めた女子集団であり、
弄ばれていたのは僕のほうかもしれない。
それでも、楽しかった。
あぁ、恋してる
アオハルだなあ
という感じだった。
恋愛のプラットホームは部活動であったこともあり、
昨今の部活動撤廃の動きに対して、心のどこかではちょっと寂しさがある。
そんなん授業でもええやん、地域のスポーツクラブでもええやん
なんて思われるかもしれない。
でも、「その子」「あの子」がそこにいるとは限らない。
あと、学校内の活動だけど、普段見れない姿、例えば、
トロンボーンがうまかったり、
足が速かったり、
ホームランが打てたりするという
特別な姿を投影できる場所は部活動な気がする。
そして、部活が終わり、達成感に満ちたようなあの、「特別な姿」と「普段の姿」
とはまた違う雰囲気を持った「新種の姿」は、格別だ。
同じ学校の「その子」「あの子」に授業以外で近づける方法は、
委員会活動やボランティア活動、学校行事ではなくて、
やっぱり部活動な気がする。
子どもの「主体性」、その部の「良い雰囲気」、無理のない「活動時間」さえ守られていれば、極論、部活動は存続しても良いと思う。