女性の言葉を知り尽くしていたら今のぼくはぼくじゃない
昔,周りから見た目で判断されることが多々あった。
高校・大学のときは,初対面の同期・先輩とあいさつを交わすたびに,「(中学あるいは高校のとき)サッカーやってたでしょ?」と質問されてた。
何でそう思うの?と問えば,
「ほら,サッカー顔だから」と言われた。
どういう顔だよ。
さらに掘り下げていくと,
「いや,なんかチャラそうだから」
という答えに行き着く。
チャラい=サッカー部,という印象がぼくの学生時代には根付いていて(今はどうなんだろうね,)その印象に則って,ぼくはそう判断されていた。
ストレートに言うと,
結局のところ,どうやら「女垂らし」に映ってたみたい。
顔と言い,髪と言い,服装と言い,
なんだかうまーく組み合わさって,
「案外この人見た目いいよね」と見えてた時期もあったんだって。ぼくがでっち上げた評価じゃなくて下馬評がそう言ってたの!
とは言っても,その印象とは裏腹に,実際のところは,
めちゃくちゃ誠実なんですね,自分で言うのもなんですが。
好きだと思った人がいたらモジモジしながら告白しましたし,付き合いだしたら自分から振ることはまずないくらい,なかなか一途でした。
(#振られ待ちという姿勢)
今から何年も前の話,今の恋人と出会う前,
すんごい魅力的な年上の女性に恋焦がれてた時期があって,
思い切って,「付き合ってください!」と告白したんですね。
前にもこのブログで話しましたが,
「今は恋愛する気になれないんだー」と言われ,フラれました。
それでもめちゃめちゃ好きだったので,
「付き合う可能性は,これから先もないですか?」
とだいぶ攻めた質問をしたんですね。
そりゃ,可能性は知りたいんじゃない。
0か1さえわかればよかった。
「んーどうだろうねーそれはわからないかも」
と返ってきた。
これは,0か..いや,1..?どっちだ。
超微妙な答えだった。
でも考えるのが面倒くさかったので,
「てことは,そのうち振り向いてくれる可能性が高くて,なんなら向こうから言い寄ってくるに違いない!」という結論を出した。
言葉通り(以上)に解釈して,フラれたのにちょっとウキウキしてた。
でもあのときのその女性の言葉の意図は,きっとこう。
恋愛する気ないんだ=こうだいくんはタイプじゃないの
だし,
どうだろうね,わからない
=傷つかないようにオブラートに..伝われこの気持ち
だったのかなぁって。
ほら,女性は遠回しに感情を表現するって言うじゃないですか。
ケースバイケースだけど,
一人思い悩んでるときの「一人にして!」
=「おいおい本当に一人にしないでよ,寄り添ってよ」
ですし,
気が向かない合コン中の「明日仕事でしたよね?」
=「そろそろ帰りたいなぁ」
ですし,
喧嘩へ発展する前の発言「怒ってないよ」
=「怒ってるっちゅーに」
じゃないですか。
例えば高1の段階で,女性が発する言葉の意図を研究し尽くしていたとしたら,一体今のぼくはどうなっているのだろうかと,少しの興味と大きな恐怖心が芽生える。
染色体とか遺伝子の違いレベルで,
ぼくがぼくじゃなくなっている気がする。