その判断で良かったんだ?
これはぼくが知っている事例。
ある生徒が、度々、一人の生徒にいたずらをした。
いじられた生徒は嫌な思いをした。
その親はその事実を知り、ひどく気を悪くした。
学校とその生徒及び保護者を相手取り、
いたずらをした生徒を転校させる展開にまで至った事例を。
この話を聞いたとき、
ものすごく、当時の管理職を情けなく思った。
その展開に了承したんだ..と。
「一方の生徒側は得をし、もう一方の生徒側は損をした」という構図に見えるかもしれないけど、そんなはずがない。
両者とも損をしたんですね、
それも大損。
いじった側は、
これっぽっちのことで転校。
たまったもんじゃない。
これっぽっちなんて言ったら、
もう片方の方に失礼かもしれないけど。
でも、更生の余地は十分あったはず。
飛ばされた側からしたら、
学校という組織に、不信感をこれから抱いて、
「学校に頼る」能力を閉じ込めてしまう。
「こいつら、簡単に切るんだな」って。
いじられた側としては、「これからまた同じようなことが起きたら、どうするの?」て話。
社会に出て、会社に勤めて、
ちょっとだけ嫌な思いをしたとして。
そのたびに、「あの人、どこかに飛ばしてください」ていうのかって。
間違いなくあなたが先に飛ばされるよ、
能力が先方より劣っていたら。
新しい場所に辿り着いても、
きっとうまくはいかない。
だって、折り合いの付け方を知らないんだから。
厳しい局面に耐え続けろとは言わない。
ただ、そのかわし方を知らないようじゃ、
いつまでたっても変わらないよ。
「周りの人と必要に応じてつながる方法」
これは携えておかないと。
この力を培うためのシステムを学校内に構築しなかった管理職が、憎い。
会ったことないけどさ。
転校ってことは、
結果的にその生徒のせいにしてるわけだけど、
ヒューマンエラーは存在しないよ。
全てはシステムエラーだよ。
もっと言えば、そのシステムを管理する
あんたら管理職のエラーだよ。
あんたらと言っても、顔が分からないから、
この怒りをぶつけれないのだけど。。