幼少的思考回路
たまに、
ぼくは生まれ変わったら何になるのだろう?
と真剣に考えることがある。
せっせと晩御飯の支度をしている母親や、一緒に湯船に浸かってる父親に、不意に聞いてくる少年のような思考回路が脳内のどこかにあるぼくは、月2くらいで、考える。
輪廻転生ってやつのことを言うのかな。
なんかのまとめサイトか、どっかの番組で、読んだこと観たことある。あの世に行ってから数百年したら、何かしらに生まれ変わってこの世に戻ってくるみたいな。エビデンスは曖昧だからあんまり信用しなくて結構です。
でも、それについて話してる人は、どうやってそれを知ることができたのか、そのツールは知らないけど、とりあえず、それをもとに「生まれ変わり後の自分」を定期的に想像している。
雨が降っているときであれば、
「何百年も待って、生まれ変わった姿が、もし今自分の頰をかすめたこの一粒の雨粒だったらどうしよ。上空から地上に着くまでの数十秒の命か…」
煙突から煙が出ていれば、
「せっかく生まれ変わったのに、空気に出てものの数秒で消えてしまうあの煙にはなりたくないなぁ」
ドライヤーで髪を乾かしていれば、
「温風を出してくれるために必要な電気のうちの1A(アンペア)だと、悲しいなぁ。一瞬で終わってまう…」
こういう思考で埋め尽くされている
箇所がぼくの脳内にはある。
ファンタスティック…!
まぁ、言うてますけども、
記憶は一回リセットされてから、輪廻転生するっぽいから、「前の人生が良かったー」なんて嘆くことはないと思うけど。
いずれにしても、生まれ変わるなら、
そこそこ嬉しくて、そこそこ悲しくて、そこそこ楽しくて、そこそこイライラして、そこそこ寿命的に長くて。
まあ、幸せな人生なら、なんでもいっか。
そんなお話。