個人的リーダー論
これまで様々なグループを統率というか,
グループのリーダーになってきたことがある.
細かいもの,例えば,班のリーダーとかはたま~にあった.
それらを除いて,大きな組織の長になったことがこれまでに3回ある.
中学の時は,奉仕委員会という,学校にある11の委員会のうちの一つの委員会長を務めた.他の委員会に比べて陰の活動しかしてこなかったから,すんごいいろいろ言われたなぁ.「暇だね」「これ存続の意味ある?」とか(笑)
まあ,あんまり意味のない委員会だったのは今だから胸張って言える.
高校のときは,ラグビー部のキャプテンだった.
部の人数はそこまで多くなかった.同世代の仲間もほとんどいなかった.手が焼ける後輩には恵まれていたから,すんごい充実していた,良い/悪い意味で.
3つ目が,ここ大学院で役目をこの間終えたばかりの,西川研究室ゼミ長.
「変わり者集団」とまわりの人から揶揄されているため,「ゼミ長,大変でしょう」なんて同情される.と言っても,ぼくも変わり者なのだろう,特に何もストレスを感じずに任期を終えた.変に浮かなかったから,居心地は良かった.
これまでいろんな「長」を経験してきたけど,
「ゼミ長」のときの方が,やりやすかった.
というのも,「メンバーのどの誰とでも話せる」からだ.
中学時代の「長」は,その組織に生徒20余名所属していたのだが,その構成員の半分とは話したことがない.顔も名前も覚えていない.
高校時代の「長」は,部活の要でもある,女子マネージャーと必要最低限の話しかしてなかったように思える.話したいことがあっても,部員に伝言させていたなぁ.キャプテンなのに(笑)
つまり,中高と,「長」なのにも関わらず,どうしても話せない人がいました.そして,伝えられないことが募り,モヤモヤでいっぱいでした.
ゼミ長だったころは,言いたいことはそれなりに相手に言えた.
話したことがないって人はいない.
あんまり話さない者同士の中継地点,いわばハブポジションでもあった.
まあ,ぼく自身あんまり社交的じゃないから,
毎回わざわざ,「おっす~」なんて挨拶しに行ったりなんてしない.
たまたま会ったり,向こうから来たら,あいさつを交わす程度です.
ただ,研究室内の全員とはつながっているのは確かだ.
他の2つの「長」との違いはそこだけなのだが,
それだけでだいぶ長としての「仕事のしやすさ」が変わってくる.
個人的には,何かの組織の上に立つ者は,
組織内のみんなと繋がっていることが大事だと思う.
ここでいう「繋がる」は,ぼくの場合であれば,
「誰とでも話せる」なのだが.
直接的繋がりがなく,間接的繋がり(他の人伝え)でも良いのは良いのだが,やりとりが面倒だし,時間がもったいない.それを惜しむのであれば,好き嫌い関係なく,みんなと繋がったほうが早いし楽.
まあ,と言っているぼくは,組織外になると,その繋がりはだいぶ弱くなる.戦闘力5以下だ.だから,他者とのつながりでなんとかカバーしている.
たぶんこの理論は,組織が3,40人程度で構成されている場合のみに当てはまるんだと思う.どっかの企業のCEOだと,裕に1000人は超える人を抱えていますから,現実味がないわけですが..