あのときの卒論
大学の卒業論文,懐かしいね。
ぼくのゼミ選びは,面白みがなく,至ってシンプルです。
「安心して卒業(卒論を書くことが)できるゼミ」ではなくて,どちらかと言うと「教育に関係しているゼミで,卒論も教育系で書ければいいかな」という風な感じ。
まあ,ぼくが所属していた学部自体,教職課程はあっても教育に関連したゼミは2つくらいしかなかった。だから,選ぶというより「ここしかないだろうな」という感じで入ゼミ。
そこのゼミの先生との出会いが,半年前に修了した大学院入学の一つの大きなきっかけでした。そういう意味では,ゼミ選びは間違っていなかった。運命的だね。
ただ,卒論はというと,
ぼくはなにを血迷ったのか,
「色」「視覚」「心理学」の方向で
最初は始めようとしていたんですね。
全くもって教育から外れている。
どうしたぼく。
なんでその分野で始めようとしていたのか,
今では思い出せない。
ただ,おそらく,きっとこう。
「生来の心(好奇心)の移ろいやすさ」と,「こっちの方がなんか研究してるっぽくない?」というおかしな考えが影響したんだと思う。
ゼミの先生は急な方向転換に,
「そうかぁ。」と苦笑いしていた。
教育について学びに来たと思っていたのに
いきなり色かよ,心理学かよ,みたいな。
でも,ゼミ自体,良くも悪くも研究についてはオールラウンドだったので,ウェルカムっちゃあウェルカム。
「ただ,」と先生は悲しげに一言放った。
「個人的には,こうだいくんには教育をテーマにやってほしい気持ちがあるけどねぇ」と嘆かれた。
「はぁ。」とリアクションしたぼくは,
その言葉で,またまた心移り。
「じゃあ,教育にすっかぁ。」
めちゃめちゃブレブレな軸。
早速先生に問う。
「でも,この時期(4年の夏)なのに,特別,教育について"何か研究したい"という内容,ないんですよね..卒論で書くという内容。。」と話すと,
「それなら」と先生はぼくにある一つの研究を提案した。
あのときの先生は,ちょうどあるプロジェクトチームを形成していて,そのプロジェクトに関わる一つの研究をぼくに紹介してくれた。
ICT×教育,て感じ。教育工学の分野ですね。
おもしろそうだったので,「いいですね!」とその研究をゲット。
それを「卒業論文」にしたんですね。
ただ,冒頭にあったブログを読むと,
「あぁ,結局ぼくも,”与えられた身”なのだなぁ」と。
研究者になりたかったわけではないからいいのかもしれないけど,「うおい!マジかよ!」て周りがワクワクするような研究を,1年生の頃からやっておけばなぁ,と今更思う。
4年もあれば何かできたよな,て。
今更,ね。
そういえば,話は変わるけど,昔,Twitterのタイムラインで「なるほど」と思うツイート見たことある。
内容は確か,
「論文を書く上での心得」的なの。
自分の論文をどの領域まで持って行くべきか。
大学生なら,その大学に通うどの学生よりも,
自分の研究分野において精通していること。
大学院生なら,日本中のどの学生よりも精通していること。
博士課程なら,世界中のどの者よりも精通していること。
そんなつぶやき,みたことある。