難しいこと

某缶コーヒーのCMに出てくる言葉。

「世界は誰かの仕事でできている」

あれって、実際ほんとうにそうですよね。

ぼくが今なかなか布団から出られないでいる3時のおやつの時間を過ぎた今。
理由は、少しダラダラしていたいというのもあるが、羊毛の布団カバーがそうさせている。
とにかく気持ちいいのだ。幸せだ。

こんな気持ちにさせてくれるのは、3年前に寝具店で買えたからだろう。

さらに掘り下げてみる。
その寝具店にこのカバーを届けてくれたトラックの運転手。トラックの運転手が乗るための自動車を製造してくれた自動車会社や整備士。
羊毛を得るために育ててくれた人。
しかし商品にするため、そして生きていくためにその羊を嫌々ながら殺した人。

身の回りの商品や物には、いろんなバックストーリーがあり、いろんな人が関わっている。
自分が考えたこともなかった人が大勢いる。
その人たちがいるから、自分やみんなが快適に過ごせている。日々の幸せがある。
でもその人たちが減ったりいなくなれば、今までの暮らしはもう送れなくなるかもしれない。
もしかしたら、歯車がズレたかのように、世界の流れが大きく変わってしまうかもしれない。

迂闊に、
クリエイティブな仕事をしよう!
とか
誰もやったことないことしようよ!
と、ぼくは子どもたちに声をかけられない。
目にすることのないバックストーリーの人間が、今の日本、世界を支えている気がしてならないのだ。
キャリア教育って、そういう意味で、ほんとうに難しい。