感情感染症
本来は自分自身から怒るべきことなんだろうけど、
鈍感なところがあって、怒るべきところで怒らないということがある。
不発というんですかんね。
自分で言うのもあれですけど、本気で怒るってこと、
基本・普段、ないんですよね。
ぼくが「怒らない人間」と言っているわけではなくて。
もちろん自分の大切なナニかを傷つけられたら、怒り狂うと思う。
スマホとかパソコンとか車とか、そういうレベルじゃなくて、
もっとこう人間的なもの、例えば、人だったり心だったり道徳観だったり。
そんな怒りの沸点低めのぼくではあるけれど、例外もあって
自分が受けた仕打ちを誰かが知って、
その人がそれに対して怒りを覚え、憤慨している様子を見ると、
自分もつられて沸々と怒りがこみあげてくる、質の悪い性格の面もある。
なぜかはわからない。感覚としては、
ケトルに入れた水がジワジワと音をたてながら沸騰していくあの様子と瓜二つだ。
相手の感情が乗り移るというか、感染するというか、共鳴するというか。
一緒に雄叫びを上げてしまう。
「よくよく考えればこれは怒るべきことだよな」と。
おかしな性格の持ち主ですこと。
そんな話。