君がこんなに変わるとは。
いよいよ、大学院生版の実習(=学校連携プロジェクト)が本格的に始まった。
本格的、と言っても、今日は始業式だったので、全校生徒の前で挨拶をし、それ以降は生徒は夏休み明けテストのため授業なし。院生はこのタイミングを逃すまいと連携プロジェクトの最終打ち合わせ、各教科担当の先生と今後の授業計画をした。
そんな短い時間の中で鳥肌が立つくらい良いことを聞いた。
しかし、どうしても特定の生徒のプライバシーが関わってくるので詳細は伝えられない故、言葉足らずな表現になってしまう。
うまくこの感動をここに書けないのが悔しいところだが。。
まあ、簡単に書けば、昨年の連携プロジェクト校で手厚く指導というか面倒を見たある生徒が、偶然にも、ぼくの今年のプロジェクト校に入学していた。
どうやら昨年と違って、学校・勉強に対するモチベーションが違うんだとか。
昨年は学校に来ること自体を億劫にしていて、引っ込み思案なところが目立っていた。
それでも、院生という立場ではあるけれど教師という自覚のもと、我々は関わった。
ついには授業にも参加するようになり、晴れて卒業した。
「進学後も、ぼくら(院生)なしで大丈夫かな..」
という不安が正直あったが、なんとかなっていた、というより立派になっていた。
保護者や担任曰く、今は張り切って学校に来ているんだとか、
その保護者が驚いてしまうほどに。
そして明確な将来の夢も見つけていた。
何が感動って、
その変化の裏には、ぼくや昨年のプロジェクトメンバーの存在があるそうだ。
要するに、「ぼくたちとの出会いが、その生徒を変えた」。
そのことを打ち合わせの最中に聞いたときは、細目で垂れ目の自分がビー玉くらいの大きさに目を見開いてしまった。
まさか誰かの人生の分かれ道(分岐点)に、自分が立ち、そして悪い方向に行かないように方向転換させていたなんて、思いもしなかった。
そういう舞い上がる思いと同時に、
これからも気が抜けないな、と思った。
一人ひとりとの生徒との出会いを大切にし、慎重に、一歩ずつ、でも時には大胆に関わり、行動をしていきたい。そう深く考えさせられた一日でした。
あの君がこんなに変わるなんて、お兄さん思ってなかったよ。