握ってるバットがちょっと違う
教師として働き出したのがこの間の4月。
学校に来たときは,みなさんご存知の"諸事情”で生徒が学校にいなかった。
「この状況下で『職業,教師です』なんて,ぼくは言っていいのだろうか?」というモヤモヤに悩まされていました。
が,気づけば1学期が終わってました。
で,2学期に入ろうとしている。
早いもんで。
いや本当に。
この5カ月を通して,
授業のスタイル,校務分掌の取り組み方,初任研の姿勢,周りの教員との接し方...いろんなものがはっきりとした『形』になりはじめた。
ほら,「生徒視点の学校」と「教師視点の学校」って,全く違うじゃないですか。
だから,今まで『イメージ』に過ぎなかったものが,
「へぇ,こういうカラクリだったのね。」と,
それら姿が克明に現れはじめた。
それゆえ,ありがたいことに,心に余裕が生まれる。
「もうちょっと先のこと,考えてみようかな」
と思えるくらいの余裕。
もちろん,遠い先の未来は,漠然とではあるが,
常に脳内にポワンポワン描かれている。
ほら,ぼく,妄想家でもあるじゃないですか。
ただ,文字通り,ポワンとしていて,
「計画はさておき,,」というようなそんな漠然とした未来。
でも最近は,20,30個上の先輩教員と話していると,なんだか「くっきりとした未来」が勝手に頭の中で組み立てられていく。
早い話が,
「次はどこの学校に行こうかな」である。
今勤務している学校は,
最長5年,通常3年,最短2年で出ることになる。
それはもうぼくがいる自治体の「新採教員の慣例」なんだとか。
必ず要望が通るというわけではないが,
次の勤務校を教員が校長にリクエストすることができる。
校長面談で「なぜ,次の希望勤務校がここか」を話す。
それを受けて,校長が教育委員会に
「この人はこうみたいです,参考までに」と紹介する。
運よく教科等の空きがあったりすれば,
お望み通り(再)来年度から...
といった流れでリクエストが通る仕組みがあったりなかったり。
その仕組みを聞いて,
「なるほど,昔,教員関係の者から聞いたことあったけど,本当だったんだ」と合点。
となると,,是非そのシステム,使ってみたい。
誤解が生まれる前に,,
今の勤務校は,めちゃくちゃいい経験ができています。
「特別支援教育にまさか自分が関わることができるなんて..!」と心から思っているし,何より「生徒の存在」が「ぼくの学び」にモロ直結している。
でも,どこか違和感があって,なんだろう,
自分のこれまでの経験を活かせてないなぁ,
というのが正直なところ。
例えば,
野球が行われているグランドで
打席に立ってはみたものの,
握っているバットがなんだか細い。
よーく見たらこれはソフトボール用のバットではないか。
打てなくはないけど,打率低くなるかも。
現在抱えている違和感は,
そんな感じ。
じゃあ,ぼくはどんな公立学校であれば,
これまでの知識や経験を活かせるか?
どこであれば,打率を上げられるか?
そんなことを考えながら日々,先輩教員と話していると,「ここだったら!」と思える学校をいくつか知り,一つに絞ることができた。
あ,もちろん,「今の勤務校に自分は合わないから研鑽やーめた」なんてことはなくて,自分なりに毎日,学んでいる。
手話も覚えてきたし,発達障害のこともわかってきた。
キャリア教育のことも。
彼らには何がbetterなのかを,日々考えて接しているし,各生徒の学習も設計している。
それは当たり前なんですがね。
とりあえず,そんな心境です。