くっついて、離れて
「あの人とは、あの距離感だったから、今がある。」
なんてこと、時たま思うんですね。
特に「その瞬間」は指定はしないけど、
あのときグイグイ行かないで、一定の距離感、つまるところ「仲良くなり過ぎず、遠慮し過ぎず」という程よい距離感をお互いにキープできたからこそ、結果的に良かったよね、と過去を振り返ること、あるある。
それは、男性との関係にしろ、女性との関係にしろ、
いろいろ。
この白か黒か分からないある一線を越えると、ある意味、ここから先は冒険になるんじゃないか?という局面を、ぼくはこれまで何度も経験してきた。
「冒険してみても良かったじゃないか自分!」と思う反面、「でもあそこで我慢できたから今があるよね」と思わざるを得ないストーリーを数々持ってるわけですよ。
こういうのってなかなかおもしろいっすよね。
そういえばあれだ、
誰のかわからないいつだったかの呟きで、
こういう感じの内容があったなあ。
お互いそれぞれ恋人持ちで、昔から仲が良かった二人の男女がおりましたと。で、久々に飲もうかとなってサシ飲みすることになったんですね。
すると、酔いが少し回った女性の方から、
「あのときもし付き合おうとなってたら、
今頃どうなってたろうね?」と。
男性は、こんな感じで答えたかな。
「あのとき付き合おうという流れにならなかったから、今でもこうして仲良く飲める時間があるんじゃないかなぁ」と。
確かに。
そういう可能性、
大いにあるよね。
くっついて、離れて。
離れたら、もう元通りになることは
二度とないようなそんな人間関係、
あったりなかったり。