違和感でしかないんだ、その言葉は。
地区のスポーツ大会があった。
うちの学校の生徒も何人か参加した。
休日ではあったけど、ぼくは予定が空いていたので引率者として会場へ足を運んだ。
みんな切磋琢磨というか、熱い情熱をもって試合に臨んでいた。
ご苦労様です。大きな怪我もなく無事終えれて良かった。
ただ、ぼくの中に大きな違和感が序盤で芽生え、終始、なんだか微妙な気持ちのままでいたのはここだけの話。
なんでかっていうと、
大会名に「障がい者」って言葉がガッツリ入っていたからだ。
なんで世間一般的にはマイナスな言葉を
わざわざ看板にデカデカと入れているのか、
納得ができなかった。
ぼくらからしたら障害なだけじゃん
とか、
障がいって言葉、使う必要ある?
とか、
参加者はどんな気持ちなんだろう..
とかとか、
いろいろ考えていた。
簡単な計算ができなかったり、簡単な漢字は読めないけども、普通にぼくとコミュニケーションがとれて、言われたことを(それなりに)実行できる子が、「障がい者」呼ばわりされた大会に出ていることが、不思議でたまらなかった。
本当はタブーなんだろうけど、
生徒に聞いてみたい。
「障がい者って言葉を聞いて、どう感じる?」
と。
細心の注意を払って、
慎重に、でも自然に聞きたい。
ぼくは生徒と、
それを聞ける関係性は築けているはずだ。
いつか聞こう。
そして、「一般人」とやらいう人々に
「実際彼らはこう思ってるんだよ」なんて話していきたい。
ぼくの初任校がここなのは、
きっと、そういうことを知るためでもあるのかなって。