人前で話したことがある人なら分かりすぎる話

 

一昨日の放課後、校内研修がありました。

義務みたいなものだったので、用事のある先生以外はみんな参加していた。

 

研修が行われる部屋に行くと、

参加者が教室後方に集中して座っていた。

 

これはこの学校に限らず、どの学校でも絶対起きる現象なんですね。

だって、大学の授業でもそうでしたし。

講義形式の授業だとなおさらで、

みんなこぞって後方の座席を取りたがる。

 

一概に悪いとは言ってないです。

 

後ろの方がスクリーンが見やすいとか、心理的に落ち着いて終始集中して聞いてられるとか、人それぞれ好みがありますから。

そこは1ミリも非難する気がないし、要は「その研修/授業を終えて、何ができるようになったか」が最終的な評価なのも、重々承知してる。

 

前(大学生のとき)まで、ぼくも積極的後方座席ハンターでした。

ただ、大学院以降は、どちらかと言うと、前方に座るようになりました。

 

理由は主に2つ。

 

1つは友達がいなかったから。

いわゆる「一匹狼」だったんですね。

友達ゼロというわけではなくて、授業中に自ら関わろうと思える人がいなかっただけ。

だってほら、後ろに座ったところで、授業中にわざわざ話す内容、なくないすか?

それなら集中できそうな前に行った方がいいよね、という考えに変わったから。

 

もう一つは、授業者・発表者の立場を考えられるようになったから。

 

この要素がわりとでかいです、最近は。

 

彼らからしたら、人前で話すときに、

後方から座席が埋まっていくのは結構しんどかったりするんですね。

 

さっき書いた「効率性」は抜きにして、

なんだろ、「あぁ、興味ないけど来てる感じなのね」とか「仕方なく聞くスタイルね」とどうしても思いがち。

まあ、あながち間違ってないんですが(笑)

 

「呼ばれた側なのに、聴く人は興味ない。」

てなかなか矛盾してるじゃないですか。

そして失礼にも程があるだろと思ったりもする。

 

まあこれはただのマッチングのエラーなんですけどね。

 

興味あるなんて一言も発してないのに、

「義務だから参加してね」というシステムがベースになってる講演会や特別授業では、これが起きて当然当然。

講師の方や参加者が悪いなんてことは一切なくて、

その時間を設けた設計者のミスでしかないんですね。

 

そうは言っても、そのシステム設計を個人がいじるのは厳しい。

発表者が気持ちよく話せるようにぼくができることはなんだろうなって考えたときに、誰も座りたがらない前方の座席(発表者の前)に自ら座りに行ったっていうのが一昨日の話。